2021年05月23日

里山を堪能した1日

 久しぶりに晴れたので、兵庫県レッドリストの改訂に向けた調査もあって、近場を何か所か回ってみた。
 まずは北播磨地方。里山の間に築かれたため池の土手に、キバネツノトンボがいることを初めて確認できた。あたりにはツマグロヒョウモンがテリを張り、今年羽化した美しいテングチョウが、何頭も乱舞している。でかい甲虫が飛んできて、僕に衝突して落下したのを見ると、ウバタマムシであった。
 さらに谷を詰めてゆくと、巨大なモンキアゲハが飛び出し、カラスアゲハがきらめきながら蝶道を飛んで行く。初夏の里山を堪能する。ふっと梢をよぎったのは、ウラギンスジヒョウモンの新鮮な個体であった。レッドリスト登載種である。
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        キバネツノトンボ

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        ウバタマムシ
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        コチャバネセセリの♀ 産卵後の一休み
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        コチャバネセセリの卵 ネザサの枯れ茎に産み付けられた

 車を走らせて、次は川の土手にあるジャコウアゲハのポイントへ移動。が、行ってみて愕然とした。数年前とは植生が全然違っている。オオキンケイギクがのさばり、クサフジの仲間(畑などに肥料用に植えているやつ)が繁茂し、タンポポはなくなってブタナばかりになっている。
 河畔にあった柳は伐採されてしまっていた。
 あんなにたくさんあったウマノスズクサは、外来種に埋もれて今にも窒息しそうな感じだ。ジャコウアゲハの幼虫も、まったく見つからず。腹を立てながら、さらに次のポイントへ。
 このポイントは、10年以上前に見つけたウラゴマダラシジミのポイントだ。その後、地元の村が「県の補助金がついたから、里山を整備する」と称して雑木林を伐採してしまい、アカシジミもウラゴマダラシジミも激減してしまったのだ。しかし今日は、かろうじて命脈をつないでいるウラゴマダラシジミに出会えた。
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        まだ頑張って生き延びているウラゴマダラシジミ 

 その「整備された里山」は、今、荒れ放題の濃密なブッシュになってしまい、進入することもできない。
 最後はキョウトアオハナムグリのポイントへ移動。♂がパラパラと樹液に来ている。が、それよりも巨大なオオスズメバチの女王が、5~6頭も樹液を争っており、迫力満点である。標本用に1頭だけネットに入れる。
 近場ばかりとは言え、何か所も回ったおかげで脚はパンパンである。明日、仕事をさぼりたくなること間違いなし。

smallblue at 20:36|PermalinkComments(0)

2021年05月02日

ギフチョウ卵の調査

 季節外れの寒気のせいで、5月とは思えないほどの涼しさ、いや寒さの一日だった。時々、時雨が通り過ぎる中、東播磨地域で保全団体『加古川の里山・ギフチョウ・ネット』の、ギフチョウ卵調査に参加する。
 今年も、まずまずの産卵数を確認できて、まずは一安心。ヒメカンアオイの群集を見ながら、この秋にどのあたりの枝打ちをするかも相談する。かつて雑木林は、薪炭林として利用され、ギフチョウの生息地も人々の暮らしの流れの中で守られてきたのだろうが、今は、意図して枝打ちや草刈をしないと、すぐに生息条件を失ってしまう。
 食草があるだけでは、産卵場所にはならないのだ。

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           裏面が暗紫色のヒメカンアオイに産み付けられた卵  
           よく見ると、卵の中に幼虫の影が見える

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            孵化したばかりの幼虫とこれから孵化する幼虫

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                   もうすぐ頭が出る?

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2021年04月27日

シルビアシジミ 春のブルー

 去年見つけた、会社のすぐそばにあるシルビアシジミの生息地(去年、配属が変わったのだ)。今年もまた、美しいシルビアブルーを見ることができた。
  
 暖冬だったせいか発生は早く、4月上旬にはもう♂の飛翔が見られた。いつまでもこの場所が残ってほしいものだ。
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